男性の薄毛原因

現在日本人の成人男性で薄毛を認識している人は、およそ1342万人いると言われています(2007年調査)。額の両サイドが薄くハゲてくる、いわゆるM字型脱毛、頭頂部から薄くなるザビエル型など男性型脱毛症には主に遺伝と男性ホルモンが関与しています。
多くの場合20代から始まり、30〜40代で前頭部と頭頂部が著しく薄くなってくるタイプです。始まる時期により青年性、若年性、壮年性、老人性というように分類されることもあります。


AGA男性型脱毛症 筋肉や骨格を発達させ男らしい身体を作る男性ホルモンのテストステロンが毛乳頭細胞内に入ると5α-リダクターゼ(還元酵素)により、より活性の強い5α-DHT(ジヒドロテストステロン)に変換され男性ホルモンレセプター(受容体)と結合し遺伝子に取り込まれて、薄毛、細毛を引き起こすようになってきます。
しかし男性ホルモンレセプターは、後頭部や側頭下部の毛乳頭細胞にはわずかしかないことから、前頭部や頭頂部がハゲても、後頭部や側頭部の毛髪は残ることになります。


遺伝は母方家系からではない 父親、お祖父さんがハゲてると遺伝すると言われ、以前から多因子性の優勢遺伝であるとされてきました。その後の研究により、AGA男性型脱毛症の原因遺伝子は、母親からのX染色体にある男性ホルモンの受容体遺伝子により受け継がれてることから、父親や父方のおお祖父さんがハゲている状態よりも、母方のお祖父さんがハゲてるほうが危ないとされてきました。
2008年に、男性を介する経路とは無関係と思われるDNA塩基配列の変異が、20番染色体で見つかりました。受容遺伝子とこのDNA変異が両方ともある特定タイプの場合、両方とも違う場合に比べてAGA男性型脱毛症の発症率が7倍高かったと、英ロンドン大学など欧米6カ国のチームが遺伝学に関する国際学術誌「ネイチャー・ジェネティクス」に発表しています。
このことから母方からの遺伝が原因であると言えなくなりました。
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